「31℃」って見ちゃったんですよ。14時頃でしょうか、長野大橋を降りたところの温度計で。
今日は本当に暑かったですね。アメダスによると長野の最高気温は28.5℃だったそうですが、まだ5月、それでも十二分に暑い。「もう夏ですよ」と今日こそ言いたい暑さでした。
さて、たまには保健室らしいことを。夏、暑いとなれば心配なのは熱中症です。熱中症予防の3点セットは...
- よく寝て
- よく食べて
- よく飲む
わかってるって? そうなんですよね。でも、この中で一番有名なのに意外と達成されないのが「よく飲む」、水分摂取です。
自分の今日の水分摂取量を言えますか
水分摂取量の目安は高校生や成人の場合でだいたい 2 ~ 2.5 L。食事をきっちり取ると1L程度は水分摂取できるため、食事以外で水を飲む量が 1 ~ 1.5 Lです。
なお、これは通常の学校生活(部活抜き)や、強い運動を伴わない日常生活で達成したい量。運動部の方や、身体を動かすお仕事の方はさらに上乗せが必要。
では「今日、水を1.5 L飲みましたか?」と聞かれて、あなたは答えられますか。多くの人は答えられないのではないかと思います。実は水分摂取が不足している方は少なくないのですが、自分の水分摂取量がわからないため、不足に気づかず生活されているんですよね。
そこでおすすめは、水分摂取量をペットボトルや水筒で測ること。日中の学校や会社にいる間に「500 mlペットボトル2本分を飲もう」とか「500 mlの水筒を2回満水にした分を飲もう」としておくと、朝晩に飲む量も含めて自信を持って「1.5 L以上は飲んでいます」って答えられるようになります。
ただ、ペットボトル飲料を飲む場合には注意してほしいことがあります。飲み物はお水やお茶等、砂糖の入っていないもので。甘い飲み物の飲み過ぎはペットボトル症候群と呼ばれる別の病気の原因になります。
尿の色でわかる水分摂取不足
最後に、水分摂取が足りているのか足りていないのか、尿の色でチェックする方法をお伝えしましょう。
(図は東京科学大学院「脱水について知ろう!」より)
尿の色が透明~とても薄い黄色なら水分摂取は足りています。濃いめの黄色なら足りておらず脱水状態ですから、すぐにコップ1~2杯の水を飲みましょう。(便器の水たまりに入った尿色は薄まります。便器で見て黄色ならば、尿は濃い黄色だと考えましょう。)
え? 尿が出ないから色なんてわからないって? 排尿の間隔は日中2~3時間に1回が目安です。それ以下の間隔であれば、やはり水分摂取量が足りていません。
夏本番に備えて、適切な水分摂取習慣を身につけましょう。